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【アニメ&劇場版】SHIROBAKOの感想と評価、考察

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アニメ
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概要

SHIROBAKOはオリジナルアニメとその劇場版である。アニメは2014~2015年に放送、映画は2020年公開。制作は『True Tears』や『Angel Beats!』『Another』などのP.A.WORKS。監督は『Another』などの水島努。『花咲くいろは』に続く「働く女の子シリーズ」で、アニメ業界で働く女の子を主人公に、周囲の業界人や、アニメや映画制作の様子を描いている珍しい作品。

評価★★★★☆

社会人あるある

SHIROBAKO OPより

学生から社会に出て学ぶ言葉「ホウレンソウ」=「報告・連絡・相談」だが、出来ているだろうか?上司や顧客などの上位者の指示が、曖昧で困るときはないだろうか?社会人ならば「あるある」となることが、本作の中では多々描かれている。トラブルメーカーの高梨太郎の件や原作者の野亀とのやりとりなど。物語の舞台はアニメ制作会社だが、あらゆる業界人に刺さるトラブルが描かれていて、リアリティがあり共感しやすい。一方、全体的にはコミカルに描かれていて生々しいといったこともなくその塩梅が素晴らしい。

アニメ制作を描写

アニメ制作現場が舞台のアニメが他にあるだろうか?頑張って探せばあるかもしれないが、少なくとも有名な作品だと本作ぐらいだと思う。アニメをどのように制作しているのか、アニメ好きとしては勉強になる貴重な作品だった。恥ずかしながら、アニメを作る人といえば監督ぐらいし思いつかなかった私だが、本作を観ることでその他にも多種多様な人々が関わっていることが認識できた。

主人公のある群像劇

SHIROBAKO 最終話より

本作の目玉は、大勢のアニメ製作者が登場して、各人に「物語」があることだ。キャラクター数が多い場合はそれぞれの魅力が薄まりがちだが、『SHIROBAKO』では皆に見せ場があり成長や変化を描けていた。テンポよく様々な人間が登場して人の数だけ物語があり、観ていて飽きなかった。

一方で、主人公のあおいに関しては、ミムジー&ロロが上手い表現方法だった。トラブルの多い物語を進行させる上で、あおいは優等生でなければならない。そのため、あおいは感情を強く表に出す場面は多くなかった。しかし、妄想のキャラクターに語らせて秘めた感情を表現することで、魅力的な主人公に仕立てられた。ユニークな登場人物が数多くいる中で、主人公を埋もれさせない巧みな表現だった。

感想と考察

作品を通して

理想と現実の狭間を懸命に生きる

SHIROBAKO 最終話より

結論から言えば、「目標を持って前に進み続けろ、目標が無いなら目前のことに真剣に取り組め」、これが本作のメインテーマだ。作中では、登場人物が様々な困難に直面したり、本意ではない仕事をしていたりする。しかし、前に進み続けた結果、成長したり、チャンスを掴んで大きく飛躍している。目標が見つからなくても、仕事に取り組むうちにやりたいことが生まれている。

声優のしずかは当初、やりたい仕事ができなかった。しかし、前に進み続けた結果、アニメの仕事をもらったり仕事を選ぶことができるようになっている。3Dクリエイターの美沙は夢のために転職して頑張った結果、今や部下を持つ立場だ。脚本家のみどりも師匠の将来のライバルへと、絵麻も作画監督として成長している。

また、アニメ版のときから目標に悩んでいたあおいも、劇場版でもプロデューサーとして「クリエイターのための場を作り、彼らの背中を押して、楽しみにしている人に作品を届ける」という目標が、無事に生まれたと言える。余談にはなりますが、あおいのような管理職の下で働きたいですね。

アニメ版

受け継がれていく技術や想い

テーマの内の一つは「人とのつながり」だと感じた。本作の中で、先輩から後輩へと技術や想いが受け継がれていくシーンは多い。丸川社長はかつて制作現場に携わっていて、要所であおいにアドバイスを授けている。アニメーターで言えば、杉江さん⇒小笠原さん⇒井口さん⇒絵麻へと技術が受け継がれていく。仕事は一人でやるものではなく、皆で協力して取り組むものであり、困ったら助けを求めてもよいのだ、そうして脈々と継承されていくのだというメッセージを感じた。

なお、「人のつながり」がテーマであるため、人のつながりを断つ茶沢が悪役で、人のつながりを作る制作のあおいが主人公なのも当然と言える。

劇場版

夢のあるアニメ版と比較して、劇場版は負の部分にスポットが当てられていた。序盤、一時は成功した武蔵野アニメーションの凋落に驚いた人は多かったと思う。アニメ版では制作現場の紹介という面もあったが、劇場版ではそういった描写よりもメッセージ性が強いように感じた。

覚悟と責任

率直に言って、今のアニメーション業界は苦しいと思う。過労死やブラック企業の話題で紙面を賑わすこともある。昔と異なり娯楽も増えて、アニメ業界の中でも競争過多の状況。儲からないのが見えている。ムサニも一度のトラブルの後、負の連鎖で落ちぶれてしまった。この状況の中でアニメ業界で働くということ、つまり好きなことを仕事にするには、覚悟と責任が伴うのだ。劇中でも声優のしずかも恩師にそういった言葉をかけられている。

継続は力なり

アニメ版では他者から他者へとつながっていたが、劇場版では主人公あおいの過去から現在へとつながっていた。作中のミュージカルを経て劇場版制作の挑戦を決意するのだが、ミュージカル中であおいが過去に関わった作品、『えくそだすっ!』や『第三飛行少女隊』が登場してあおいを励ます。「継続は力なり」というが、続けてきた自分の過去の経験が未知なる未来へと進める手がかりになっている。

まとめ

この作品は非常に共感できた。というのも、私も社会人経験は浅く、その上で好きなことをするために、いわゆる第二新卒として異業種異業界に転職したからだ。仕事においては、困難に直面することも、自分の道に迷うこともある。しかし、『SHIROBAKO』を見て、自分の目標に向かって一歩ずつ進んでいくしか無いと感じた。明日からもジタバタと頑張っていこうと思う。

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